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邦楽のおすすめフュージョンバンド。日本の人気バンド

ここ日本において、いわゆるフュージョンと呼ばれるジャンルは根強い人気を誇っております。

世界に名だたるフュージョンジャズのミュージシャンも多数輩出しておりますし、誰もが聴いたことのある名曲も生まれたジャンルですよね。

そこで今回は、邦楽のフュージョンバンドをピックアップ。

代表的なバンドはもちろん、あまり知られていないバンドや近年頭角を現している若手までご紹介します!

フュージョンというジャンルの中でも、邦楽のバンドだけを集めた記事は意外に少ないのでは?

最近フュージョンというジャンルに興味を持った、という方もぜひご覧ください!

邦楽のおすすめフュージョンバンド。日本の人気バンド

アリババスペース・サーカス

リリースしたアルバムとしてはたったの2枚しかありませんが、日本のプログレ~フュージョンの歴史に絶大なインパクトを与えたバンドです。

バンド名にあるように、当時の日本ではあまり見られなかったファンキーかつスペーシーな音世界を展開しており、世界水準のテクニカルなバンド・アンサンブルの素晴らしさは40年以上が過ぎた2020年代の今も、色あせるものではありません。

各メンバーのミュージシャンとしてのスキルはそれこそ圧倒的ですが、後に音楽プロデューサーとして大成するベーシストの岡野ハジメさんが惜しげもなく披露する超絶技巧は特筆もので、ベーシストであれば衝撃を受けることは間違いありません。

まずは名曲『アリババ』を聴いてみてください。

日本にもこんなバンドがいたのかと、誰もが驚くことでしょう。

KOH-1

Whenever You Wantピラミッド

これぞ、大人のための上品かつ高品質なフュージョン・サウンド。

2005年から活動を開始したピラミッドは、ギタリストの鳥山雄司さん、ドラマーの神保彰さん、ピアニストの和泉宏隆さんという、日本の音楽シーンの中でもトップクラスの実力を持ったミュージシャンが集まり結成されたフュージョン・ユニットです。

実はこの3人は、慶應義塾高等学校在学中からのバンド仲間だったのですね。

活動は断続的ではありますが、2020年代の現在までに4枚のアルバムをリリースしており、どの作品もスムース・ジャズやクロスオーバーといったサウンドを好むリスナーの耳を楽しませてくれるサウンドが鳴らされています。

気心の知れた旧友が集まったユニットということで、高度なテクニックに裏打ちされた音楽性の中にも感じ取れる、リラックスした雰囲気が実にいい感じですね。

KOH-1

Ready to Flyサディスティックス

サディスティックスは、1976年から1978年までという短い活動期間ながらも、日本の音楽シーンにおける重要な存在として語り継がれているバンドです。

サディスティック・ミカ・バンドのメンバーであった高橋幸宏さん、高中正義さん、後藤次利さん、今井裕さんという4人で1976年に結成、2枚のアルバムと1枚のライブ・アルバムを残しています。

後に日本を代表するミュージシャンとしてその名を歴史に刻んだ、そうそうたるメンバーの名前を見ただけで、このバンドがどれほどすごいものであったのかが理解できるというものではないでしょうか。

4人全員がプレイヤーとして、プロデューサーとして、ソングライターとしての圧倒的な才能を持っている面々ですから、このバンドの存在自体が実にぜいたくなものであったと言えるかもしれませんね。

フュージョンの歴史のみならず、邦楽の輝かしい歴史の一端を知る上でも、ぜひチェックしてみてください!

KOH-1

HerculesParachute

何だかかわいらしい名前のバンドですが、当時の日本の音楽シーンにおいて一流の技術とセンスを持ったミュージシャンが集まって1979年に結成されたスーパーグループが、このPARACHUTEです。

伝説のバンド、ティン・パン・アレーに在籍し、邦楽の歴史における重要なアルバムに多く参加した経歴を持つドラマー兼プロデューサーの林立夫さんをはじめとして、日本の音楽シーンを語る上では欠かせないミュージシャンが集結した華麗なフュージョン・サウンドは「日本のTOTO」と呼ばれるほどの高い評価を得ています。

海外レコーディングを敢行し、1982年にリリースされた4枚目のアルバム『Sylvia』は、全曲英語のボーカルを取り入れたAOR調のアルバムで、言われなければ日本のバンドのサウンドだとはわからないほど。

世界水準の音楽を作ろう、というメンバーの強い意志が感じられるのではないでしょうか。

KOH-1

RYDEENYellow Magic Orchestra

YMOことイエロー・マジック・オーケストラをフュージョンの括りで語ることに違和感を覚える方もいるかもしれませんが、1978年のセルフタイトルのデビュー・アルバムのアナログ盤の帯にはジャンルとしてフュージョンという記載があるのですね。

また、ギタリストの高中正義さんが『中国女』や『コズミック・サーフィン』がレコーディングで参加していることや、高橋幸宏さんのサディスティックスとして経歴など、様々な事情から当時はそういった文脈で理解されていた時期があった、ということでしょう。

ともあれ、テクノポップの元祖的存在であり、多岐に渡る音楽ジャンルを融合させたYMOの革新的な音楽性は、言葉通りのフュージョンと呼ぶべきなのかもしれません。

日本のジャズ・フュージョンを掘り起こしていく中で、YMOにも繋がっていくということ自体がおもしろいですよね。

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